女の子とポケモンをやるということ

 

さて、早速ですが、皆さんはゲーム「ポケットモンスター」シリーズをご存知でしょうか。深く内容に触れるわけでもないので、プレイしたことがない方でも理解できる話になると思いますが、ものすごくざっくりと説明すると、"ポケットモンスター(ポケモン)という生き物を捕まえ、仲間にし、集め、育てて、他のポケモンと戦わせながら旅をする、RPG"です。今から何年前の話でしょうか、往時の少年、および一部の少女を夢中にさせたそのゲームを、私もプレイしていたのです。

ある程度年齢がいってくると、人間、新しいことに関心を抱くのが難しくなってくるようで、いまだに私はYouTubeで実況動画を眺めながら酒を飲むのですが、その中で思ったことを今回はひとつ。

 

 

私がはじめて女の子と一緒にポケモンをプレイしたのは、私が小学校3年生か4年生の頃でした。同級生で、保護者同士も若干の接点があった彼女とは、何度か対戦して、負け越していたように記憶しているのですが、ルビサファから持ってきたエアームドを中心とする、結構シブい構成のパーティが印象的でした。

小学生が複数人でポケモンをプレイする際、多くの場合、公園でやることになって、経験した方もおられるのではないでしょうか。あの頃の1時間と現在の1時間では、通貨の価値が変わるみたいに、同じ長さの時間には思えないものですよね。

彼女はその後、中学受験が忙しくなって、放課後に私と遊ぶこともなくなっていきました。私の住んでいたような郊外のベッドタウンは、中学受験をする層としない層の階級差がより顕著に表れるような場所でありまして、それは当時小学生であった私にも、

「電車で隣の駅の塾に通う子たちは、みんな一軒家やきれいなマンションに住んでいるんだな」

と素朴な感想を抱かせるものでありました。

彼女はこんど結婚するらしい、と、当時の同級生から聞きました。特段の感慨はありませんが、私が淡い想いを寄せていた人が、これから幸せにやっていってくれたらいいなと思います。

 

 

中学、高校と、私はわりあい自分と似たような男の子たちとつるんでいた記憶があって、彼らとちまちまとポケモンをやったりしていました。深夜アニメを観て、流行のライトノベルの貸し借りをし、そういうおたくっぽい普通の学生生活の一環にありました。

 

それから時が流れて、私が浪人生活を終え、大学に進学した頃にお付き合いした女の子と、やはりポケモンをプレイしたことがあります。とはいっても、もう真剣にポケモンをやる感じでも全くなく、単に、彼女の家に遊びに行った際、ゲームボーイアドバンスと、ポケモン(エメラルド)のカードリッジを見つけて、懐かしいなぁと思いながら数十分ほど触っていた、くらいでした。私の中ではけっこう「想い出…♡」なワンシーンだったのですが、それの何が楽しかったのかといえば、言葉にするのが難しいのですが、単に久々に女の子とポケモンの話をしたのが楽しかったのかもしれません。

 

 

それから数年が経って、大学時代に最も仲良くしていた同級生の女の子と、ふたたび連絡を取って、たま〜〜〜に遊ぶようになりました。スカイツリーに行ったり、東京タワーに行ったり、都庁に行ったり(←高層建築物が好きすぎるだろ)、お付き合いしていない間柄の若い男女がそんなところばかり何度も行くのか、というような感じで。

去年の末に彼女と飲むことになり、仕事の話などして、2軒めに行き、気が付いたら終電を逃していたことがありました。お互いにだいぶ飲んでいたのですが、彼女が顔が真っ赤になるまで飲んで、結局した話というのが、

「私はポケモンのルビー/サファイアが大好き」

というものでした。

それを聞いていて、私は彼女を、心の底から、

「やっぱり、ほんとうに、可愛い子だな」

と思いました。

 

BW2までやってたのかな、メガシンカのある環境はよく理解していません。ポケモンでいうと、ラプラスとかトドグラーみたいな女の子に、のしかかりをされて、まひしたい…とずっと思っています。

たまには同世代の子とポケモンの話をするのもいいかもよ、という、今回はそういうご提案でございました。